お金が貯まらない人「預金バカ」「保険貧乏」
お金が貯まらない人は、このように考えがちです。
「投資は怖いので、コツコツ預金しよう。」
「家計は大変だけど、保険はしっかり入っとかないと心配。」
知ろうともせずに投資を避けて、ろくに勉強もせずに保険に入る。
そんな人たちをここでは、「預金バカ」「保険貧乏」と呼びましょう。
「預金バカ」「保険貧乏」にならずに、大切な資産を増やしながら守っていきましょう。
お金が貯まらない人の典型①預金バカ
ちゃんと節約して、コツコツ貯める。
しかし、貯めたお金は全額銀行預金。
将来のお金の価値はどうなるかわからない。年金ももらえるかわからない。
貯められるだけ貯めておこう。
だけど預金ではお金が殖えないので、それほど貯まらない。
しかし投資は怖い。
結果、年率0.001%。
これはもう、お金を引きこもらせているのと同じ。
何もない部屋に引きこもらせているのと同じです。
そうです。預金バカとは、お金を引きこもらせている人のことです。
お金は大事な我が子のようなもの。そんなにたくさんの子供を作ったのに、全員ずーっと部屋に引きこもらせておくなんてかわいそうです。
かわいい子には、旅をさせましょう。
旅先をよく考えて決めてあげれば、きっとあなたの子供は成長するはずです。
お金が貯まらない人の典型②保険貧乏
結婚したし(こども生まれたし)、生命保険に入らねばと思い立つ。
保険のことには詳しくないので、自分の会社に営業に来ている生保レディに話を聞く。
生保レディが与えてくれる情報しか知らないが、ちょっと保険のことがわかった気になる。
貯蓄型の生命保険や外貨建て保険はお得だと勘違いし、加入する。
何かあったら大変だと思い、医療保険やガン保険にも加入。
結果、保険料が毎月の家計を圧迫する。
そうです。保険貧乏とは、生保レディに自ら騙されに行った、例えるとしたらハナカマキリに捕まったミツバチなのです。
花は世の中に溢れています。目先の花だけを見て判断するのではなく、様々な花を見て自分の口に合った花の蜜を見分けられるようにしたいものです。
お金が貯まらない人になる要因
預金バカになる要因
原因の1つは親の世代の古い考えを受け継いでしまっていることです。
「貯金しなさい」
自分の親の世代の預金の年率は7%もあったそうです。年率7%というと、約10年預けると2倍になる計算(72の法則で計算)です。これだけあったらリスクを負って投資する必要ないですよね。
※72の法則とは・・・「72÷金利」で、お金が2倍になるおおよその期間が計算できます。金利7%であれば、72÷7¥=10.286…=約10年
しかし今の預金は年率ほぼゼロ。
時代は全く変わったのです。考え方も変える必要があります。
「投資はこわいもの」
バブル崩壊により、多くの人が資産を失いました。そのバブル崩壊から現在までは「失われた30年」と言われ、日経平均は停滞の一途をたどり、いわゆる「ゼロ成長時代」と呼ばれています。
リスクを怖れる人が多いうえ、国内株式等は投資をしてもあまりリターンが望めず魅力の薄い金融商品となり、投資をする人の割合は少ないまま。
結果、銀行預金しか選択肢がない人の割合は高いままです。
参考までに、下図は、日本・米国・ユーロ圏それぞれの資産保有割合をグラフにしたものです。
出典:資金循環の日米欧比較, 日本銀行調査統計局https://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjhiq.pdf
日本人の現金・預金の割合(52.3%)の高いこと!半分以上の個人資産が引きこもっています。なんとかわいそうな。
逆に、経済成長を続けている米国では、株式の比率が高く(35.4%)、現金・預金の 割合はわずか(13.9%)です。
保険貧乏になる要因
必要のない保険料を払ってしまうのは、保険について考えるときに、楽をして人から情報を得ようとするからです。
保険商品を売る側としては、知識の無い客が相談に来てくれたらしめたもの。自分の売る商品のメリットばかりを挙げ、手数料という報酬を客から搾り取ろうとうまく誘い込みます。
そうとも知らず自ら罠に飛び込んでいく人の多いこと。
お金が貯まらない人にならないために
預金バカにならないために
投資についての勉強に足を踏み入れて見ましょう。だんだん世界が違って見えてくるはず。
汗流して労働するだけが収入を得る手段じゃありません。働くのは人だけじゃありません、お金も働いてくれるのです。
それがわかったところで、思いきって投資してみましょう。
勉強すればキリがない世界なので、とりあえず積立NISAから始めてみるのがおすすめです。
それからさらに勉強しつつ、投資の割合を増やしていくといいと思います。
生活防衛金として給料の3~6ヶ月分(人による)を預金して、あとはすべて投資に回すのが理想です。
ここまでくると、親世代の預金年率7%を超えるのも難しいことではありません。
保険貧乏にならないために
保険に限らず、金融商品全般に言えることですが、
営業や窓口に相談して購入するべきではありません。それが、たとえ親族や友人であっても。
しっかりネットや書籍で勉強して、正しい知識をつけましょう。
加入するならネット型保険です。生保レディやほけんの窓口で加入した保険の保険料には、余計な営業費用や手数料がめちゃくちゃ上乗せされていますよ。
そして保険を考えるときは、そもそもその保険が必要か考えることが必要です。
生命保険は、保有している資産と、もし自分が死んだときに、遺族年金がどれだけ下りるか把握してから、本当に必要なら加入します。
保険の種類については、必要最小限の補償額の、掛け捨て型のものに加入しましょう。貯蓄型保険に加入し、保険会社に運用を任せて、雀の涙くらいの配当をもらうなら、リスクを押さえた投資を自分で行う方がはるかにお金が貯まります。
医療保険やガン保険は、日本の国民健康保険(特に高額医療費保障)について学び、本当に必要なら加入しましょう。
あなたが死んでも病気になっても、日本の保障制度はある程度あなたの親族を守ってくれます。
まとめ
預金バカとは、お金を引きこもらせている人のこと。
保険貧乏とは、生保レディという名のハナカマキリに自ら捕まりにいくミツバチ。
預金バカ・保険貧乏は中々お金が貯まらない。
預金バカや保険貧乏になる原因は、
親世代の古い考えを受け継ぎ、お金について自ら調べて考えようとしないから。
預金バカ・保険貧乏にならないために、自ら勉強し、行動しよう。
あなたの資産を増やしながら守れるのは、あなただけです。