雨の日の子供との遊び方【創造力をはぐくむ遊び4選】
「今日は雨かぁ。子供と何して遊ぼう・・・」
休みの日に雨が降ると、必ず思いますよね(笑)
毎週末、3人の子供(1歳、3歳、7歳)の遊び相手をしている私が、雨の日の遊び方についてアドバイスさせていただきます。
本記事を読むことで、親御さんたちが、雨の日でも心を晴々させながら、子供と遊んでいただけるようになれば幸いです。
- 雨の日の子供との遊びは、想像力をはぐくむチャンス
- 雨の日にオススメの子供との遊び ①おりがみ
- 雨の日にオススメの子供との遊び ②小麦ねんど
- 雨の日にオススメの子供との遊び ③お店屋さんごっこ
- 雨の日にオススメの子供との遊び ④くみくみスロープ
- おわりに
雨の日の子供との遊びは、想像力をはぐくむチャンス
ご自分の子供の頃を思い出してみてください。
新聞広告で剣を作ってチャンバラし、段ボールでヒミツ基地をつくり、おばあちゃんとあや取りやお手玉で遊んだ記憶。
なんであんなに楽しかったのでしょうか。
そうです、おもちゃなんかたくさん買わなくていいし、しばしば特別なところに行く必要もないんです。
基本、家にあるもので遊べばいいんですよ。
考える子供と、シンプルな素材。それさえあれば十分です。
本記事では、「子供の想像力をはぐくむ」 をテーマに、子供と一緒に楽しめる遊びを紹介させていただきます。
特にオススメするものを、4つに選りすぐりました。
雨の日にオススメの子供との遊び ①おりがみ
おりがみは、日本人のモノづくり精神を育てたもの、と言っても過言ではありません。
遊び道具は紙一枚。そこから飛行機や動物ができるというのは、なんと創造的なことでしょうか。
人は手先を動かすことで、脳が活性化します。ある研究によると、指を使っているときは、使ってないときに比べて、脳の血流が約10パーセントアップするというデータがあります。
おりがみをオススメする理由
・お金がかからない
100均に行けば、様々な大きさや色柄の折り紙がありますし、チラシ広告や要らないプリントを使ってもOKです。
・年齢問わず楽しめる
小さい子はちぎる、貼るだけで楽しめますし、年齢が上がるほど難しい作品にチャレンジできます。究極を言うと、老人ホームのおじいちゃんおばあちゃんも、おりがみを楽しんでいらっしゃるくらいです。
・手先が器用になる
これは言うまでもありません。おりがみの端と端をぴったりくっつける、細かい部分を丁寧に折るなど、手先の器用さは目に見えて上達します。
知り合いの作業療法士の言葉を借りると、手先が器用だということは、脳が発達している証拠なのです。
・集中力がつく
おりがみで、作品を作っている途中で「ちょっと休憩」「もうやめたー」なんてことは、ほとんどありません。難易度が高すぎない限りは。
作品ができる楽しみがあるため、大抵は出来上がるまで集中して頑張ります。
・いつでもどこでもできる
食卓でも床でも、硬くて平らなところであれば、いつでもどこでも楽しめます。
例えば、レストランの注文後の待ち時間などの、スキマ時間を活用することも可能です。
おりがみの楽しみ方
・小さな子供は、ちぎる、貼る
1歳くらいの子供ですと、指を使って紙をちぎるだけでも苦戦しますが、「ビリビリ」という音とともに紙が破れると、なんとも楽しそうに遊びます。少し年齢が上がると、ちぎった紙を貼って、作品をつくってみましょう。
・自発的にやりだしたら、放っておく
これは年少から小学生に対してですが、子供に誘われない限り、放っておきましょう。
いびつな作品が出来たりしますが、子供が最初から最後まで考えて作ったものは、想像力のかたまりです。
私の娘は、先日タピオカジュースを飲んだ日に、家に帰ってくるなり、おりがみを切ったり丸めたり試行錯誤して、タピオカミルクティーを作っていました。
・作品をノートに貼る
子供が作った作品は、ノートなどに貼って製本すると喜ばれます。
貼りためていくと、子供の成長が見え、親にとってもかけがえのない一冊になること間違いなしです。
雨の日にオススメの子供との遊び ②小麦ねんど
ねんど遊びは、自由な形が手軽に作れるので、子供の造形遊びにぴったりです。
使用するねんどは、小麦ねんどをおすすめします。
小麦ねんどをおすすめする理由
・お金をかけず、簡単に作れる
家にあるものばかりでできるので便利です。着色料は、一回買うと、今後もう買う必要がないくらい長持ちします。小麦ねん土の作り方は簡単で、材料を混ぜ合わせるだけです。
・色を混ぜ合わせやすいので、色の勉強になる
適当にネリネリするだけで色が混ざります。赤、青、黄の3色からすべての色が作れるので、手軽に色の勉強をするのにピッタリです。
最近は、「青+黄=緑」も理解できない子供がいるので、こういう時にしっかり学ばせてあげたいですよね。
・万が一口に入れても、体に害がない(アレルギーのお子様を除く)
台所にある材料だけでできるので、手が清潔であれば、誤飲しても体に害はありません。
着色に絵の具を使用した場合と、お子様が小麦アレルギーの場合は注意が必要です。
小麦ねんどの作り方
〈基本の材料〉
・小麦粉 100g
・油 大さじ3杯
・塩 大さじ2杯
・水 大さじ2杯
・着色料 ※食紅が安全ですが、誤飲の危険性がない場合は、絵の具でも可
〈作成手順〉
①小麦粉と塩を混ぜ合わせる
②それに、油を入れて混ぜ合わせる
③それに、水を入れて混ぜ合わせる
④最後に、着色料を練り込んで、ラクラク完成!
〈作成のポイント〉
水と油の割合を増減させることで、硬さの調整ができます。
小さいお子様の場合は柔らかくしたり、
握力をつけたいときは硬めにしたり、
手作りならではの一工夫をしてみてはどうでしょう。
小麦粘土の楽しみ方(遊んだ後はうんこを作ろう)
最初は、いろんな色を混ぜて、好きなものを作っちゃってください。
ひととおり遊ぶと、かなりの量の「茶色っぽいねんど」ができあがります。
「いろんな色を混ぜでいくと、こんな色になっていくのか。」と、こどもにとっては勉強になるかもしれませんが、こうなるともう捨てるしかないですよね。
ちょっと待ってください。小麦ねんどはここからも楽しめます。
鍋でいうと、〆の雑炊を食べる感覚です。
そんな「茶色っぽいねんど」は、子供たちが大好きな「うんこ」にしてやりましょう。
色の濃淡によって、形を変えてあげると、リアリティが増します。
そして子供の目に、ふたたび輝きが戻ってきます。
これを作ればもう、子供に尊敬されるか、バカにされること間違いなし。
ちなみに僕の場合は、後者でしたが・・・
子供はくだらないことが大好き!あの頃の気持ちを思い出して、くだらないことをかましてやりましょう!
雨の日にオススメの子供との遊び ③お店屋さんごっこ
お店屋さんごっこは万能です。手軽にできて、想像力を働かせながらコミュニケーションをとれる遊びです。
うちはアンパンマンレジスターを使っていますが、レジのおもちゃが無ければ、箱で引き出しを作って、その上に電卓を置けば、レジのおもちゃが簡単にできます。
お店屋さんごっこをおすすめする理由
・すべてのものを遊び道具にできる
家にある全てのものを、商品の対象にできます。おもちゃ屋さんに本屋さん、お薬屋さんなど。家にないものは紙に描けば、無限に商品が用意できますよ。
・想像力がつく
用意するものはレジと商品しかないので、それ以外のものや場面、状況などは全部想像して設定する必要があります。
たとえば、「主婦が、自動ドアから入ってきて、今晩のカレーのおかずを買いに来た」であったり、
小さい子の場合は、「おこづかいでおもちゃを買いに来た」くらいの設定でも、想像力がはたらきます。
・コミュニケーション能力がつく
お店屋さんごっこには、「いらっしゃいませ」「こんにちは」「ありがとうございました」「またお越しください」など、コミュニケーションの基本となる、あいさつが盛りだくさん。
また、「~はありませんか」「ペイペイ使えますか」などと質問してあげることで、楽しみながら状況判断力を身につけることができます。
・金銭感覚が磨かれる
お金の価値を遊びながら教えてあげられるのが、お店屋さんごっこの醍醐味です。
子供に値段を決めさせても楽しいですが、大幅に相場と違っているときは、訂正してあげるのが子供のためです。
子供には、できるだけ早いうちから、確かな金銭感覚をつけさせてあげるべきです。
これからの時代は、お金の管理を自分で行うことが、ますます求められますからねぇ。
お店屋さんごっこの楽しみ方
・子供が好きな業種にする
これは言うまでもないですが、自分が好きなものほど、楽しめるし、想像力を働かせることができます。
お店の業種は子供に決めさせるのがベストですが、子供はパッと思いつかないときがあります。その場合は、好きな食べ物や興味のありそうなものを助言してあげましょう。
・モノを売らない業種(サービス業など)にすると、さらに想像力がはたらく
たとえばお医者さんや美容師など、モノを売らない業種にすると、さらにさまざまな状況を想像して対応する必要があるため、子供の脳はフル回転です。予期せぬ状況に、ときには言葉を詰まらせながらも、一生懸命考えて対応する姿はなんともかわいいです。
・言葉のやり取りを一番に楽しむ
何を買おうか、どんな設定にしようかなど、こだわり出したらキリがないですが、「子供との言葉のやり取りを楽しむ」ことが一番重要で、楽しめるポイントです。
「昔の商店街のお店」のような対応を意識すると、楽しみながら語彙力やコミュニケーション能力をアップさせることができるはずです。
雨の日にオススメの子供との遊び ④くみくみスロープ
これは少し番外編ですが、頭を使う遊びという意味で、KUMONの「くみくみスロープ」というおもちゃがかなりおススメです。
自分でスロープのパーツを組んで、ボールが下までたどり着くようなコースを作る、というおもちゃです。
対象年齢は3歳からです。
くみくみスロープをおすすめする理由
・ゴールから逆算して道を作る
人生設計もそうですが、「目標を設定し、そこから逆算して道を作っていく」ことは大切ですよね。
まさにその順番で組み立てていけるのが、このくみくみスロープです。
・始めから終わりまで、鬼のように集中する
まずゴールが見えている、ということで、子供は希望をもってスロープを組み立てます。
また、一つ間違えるとボールが下までいかないので、始めから終わりまで気が抜けません。
結果、子供は鬼のように集中します。
・成功体験になる
ゴールを設定して、自分で道を考え、その思い通りにボールが転がったとき、子供は達成感に満ちあふれた顔をします。
もちろん思い通りに転がらず止まってしまうことも多いですが、それもまた経験です。何度でもやり直せます。
このような成功体験をさせることが、子供が自信をつけ、新しいことにチャレンジする力になるのではないでしょうか。
おわりに
家の中には、外ほど何もありません。
何もないからこそ、そこで生まれる想像力や、距離が近いからこそできるコミュニケーションを大切にしましょう。
雨の日こそチャンス。そのように考え、心を晴らしていただけたらこの上ない幸せです。