ダディズオンザラン

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魔の2歳児は成長の真っ只中【邪魔しちゃいけない3つのこだわり】

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自分で着替えないと気がすまない。靴は絶対右足から履きたがる。

お気に入りのコップじゃないと飲まない。

登園時、必ず同じルートを通りたがり、わざと段差など不安定な場所を歩く。などなど。

 

子供って2歳くらいから、すんごいこだわり始めますよね。思い通りにならないとイヤイヤしてしまうこの時期の子は、「魔の2歳児」と言われるほどです。

 

ついめんどくさいと思いがちですが、このとき子供は、ある重要な能力を身にるけるために、異常なこだわりを見せているのです。

そしてその能力は、後からでは身に着けるのが大変です。

子供のこだわりを受け入れることで、子供も成長し、親も後々の子育てが楽になります。

 

本記事では、

「魔の2歳児」の時期に子供が見せる異常なこだわりを3つあげ、(私も我が子に特に悩まされたこだわりです)

そのこだわりの理由と、乗り越えて得られる重要な能力について解説します。その能力は、有名な経営者やスポーツ選手に共通する能力です。

 

この記事を読めば、魔の2歳児の時期こそ、子供と向き合い、共に成長していく喜びを持っていただけるでしょう。

 

  

「魔の2歳児」のこだわり 理由と得られる能力

順番にこだわる

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たとえば、お着換えの時に、決まった順番じゃないと着替えない。しかも、まったく急がない。

仕事行く前、保育園に送っていくときに時間を取られると、イーッ!ってなりますよね。

このころの子供は、自分がそれまでに身に着けた順番に異常にこだわります。どうしてもいつもの順番でしないといけないと思い込み、違う順番になるとパニックになります。いつもやっている順番を、一生懸命思い出しながら行動するので、どうしても行動がゆっくりになります。

 

実はこのとき子供は、自分で順序を考え、それを実行することで、

段取りを取る練習をしているのです。

段取り力をつけることで、「目的のために過程の部分をどう過ごすか」を決められる人間に育ちます。そんな子はきっと、将来の目標ができると、目標に向かって自発的に行動することでしょう。

ですので、子供が急がないときも、時間の許す限り手伝わずに待ってあげましょう。

たとえ間違った順番だとしても、子供が思っている順番通りにやらせるのがベストです。間違いは後からでも簡単に直せますが、段取り力を後からつけさせようとすると大変だからです。

 

習慣にこだわる

いつもと同じ道を通らないと怒ったり、家族の席順を気にしたり、いつもと同じコップじゃないとお茶を飲まなかったり。

このころの子供は、「いつもと同じ」ということに異常にこだわります。いつもと違うことは嫌でしょうがないのです。

 

実はこのとき子供は、忠実にいつもと同じ行動をすることで、

行動を習慣化する練習をしているのです。

行動を習慣化する力をつけることで、学校に行っても勉強やスポーツなどの練習を習慣的にできる子供になるでしょう。

「継続は力なり」といいますが、何事にもコツコツ継続して力をつけていける人というのは、子供の頃に行動を習慣化する力をつけた人だと言えます。

 

一つ注意したいのが、習慣化させたくないことはさせないことです。「させてもよいことは一貫してさせる」「させたくないことは一貫してさせない」姿勢を持ちましょう。

 

運動にこだわる

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道を歩くとき、なぜか段差ばかり歩いたり、高いところを見つけては登ってみたり。

子供は足場の不安定なところばかり歩くので、親としてはヒヤヒヤしますよね。

 

実はこのとき子供は、本能的に足場の悪いところを通っていて、

バランス感覚を自然と高めているのです。

バランス感覚を高めることで、頭と体がうまく連動し、運動神経の良い子になります。

たとえば公園で、ジャングルジムがスイスイできる子と、手取り足取り教えないとできない子がいますよね。ジャングルジムが初めから得意な子というのは、運動のこだわりを邪魔されなかった子だと考えられます。

 

頭と体がうまく連動し、運動神経が良くなることの効果は、運動のみにとどまりません。

脳科学的に、運動神経がいいと「前向きな性格になる」「要領が良くなる」「空気を読める」傾向があり、運動ができる人は仕事もできる人が多いと言われています。

 

子供は本能的に体を動かせる喜びにあふれています。

あまりに危なっかしかったり、親が補助できないようなところに行くのは止めたほうがいいですが、許容範囲であれば子供の好きなように運動させましょう。

 

こだわる子供への接し方

時間にゆとりをもつ

小さい子供は頭の回転が遅く、てきぱき動くことができません。無論、時間に追われている大人の都合なんて、これっぽっちも考えられません。

そのため、子供と行動するときは、常に時間にゆとりをもって行動する必要があります。

朝の出勤前は、時間に追われてイライラし、子供のことを2の次に考えがち。5分10分が命取りになるときは、その分少しだけ早く起きる「習慣」をつけましょう。

子供に付き合う時間が無いときでも、子供のこだわりについて理解があるだけで、親の対応が上達するはずです。

 

子供に共感する

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自分のこだわり通りにできた子は、成功体験をしたことで、達成感を持っています。そんなに褒められたいわけではありません。

ですので、「すごいねー」「よくできたねー」も悪くありませんが、

「やったね」と達成感に寄り添ってあげるほうが喜びます。

それに、あまり褒めすぎると、褒められることに味をしめて、褒められないとやらない子になる恐れがあります。

 

また共感するということは、子供に断るときにも有効です。

すぐに否定するより、「そうだよね」と共感してもらってから否定されるほうが、大人でも良いですよね。

たとえば、急がなきゃいけないのに、子供がこだわりを見せて時間がとられそうなときは、この「共感してから断る」手法が有効です。

そう簡単にはいきませんが、共感せずに断るよりは、事態は悪くなりません。

 

夫婦や両親、先生の間でこだわり情報を共有する

子供を育てるのは親だけではありません。他の家族や保育園の先生など、多くの人と一緒に育てていくもの。

自分だけが子供のこだわりを把握していても、その他の人が把握していなければ、子供のこだわりが潰され、成長を邪魔してしまう恐れがあります。

子供のこだわりは必ず、配偶者のみならず、両親や保育園の先生など、子供とかかわりが深いすべての方に情報共有するべきです。

 

おわりに

 有名な経営者やスポーツ選手ほど、順番や習慣といった「ルーティーンワーク」を大切にしている傾向があります。

それほど、子供のこだわりを理解し、自ら能力を伸ばさせるということは、子供の将来に多大なる影響を与えることでしょう。

 

繰り返しますが、子供のこだわりに付き合いきれなくても、こだわりについて理解しているというだけで、親の対応は改善されます。

 

子供の明るい未来のために、無理のない範囲で、子供のこだわりに付き添うことを楽しんでください。